男装した伯爵令嬢ですが、大公殿下にプロポーズされました
私の不安に気づいたのか、殿下は優しく微笑んで唇に軽いキスを落とすと、褒めてくれる。
「ステファニーは美しい。やっと色づき始めた果実のように初々しく、肌は上質のシルクのように滑らかだ。白くふっくらと丸みを帯びた乳房は、柔らかそうで……」
殿下が私の胸に顔を埋めた。
「あっ……」
銀色の髪が肌をくすぐり、金のロザリオがお腹に触れる。
形のよい唇が円を描くように私の乳房を撫で、やがて頂を口に含められた。
初めての感覚にゾクゾクと体を震わせたら、強く体を抱きしめられる。
殿下の引き締まった筋肉質の体と、私の柔らかな体が直接、体温を分かち合い、ひとつに溶け合うようで気持ちいい……。
優しい刺激に身悶えしながら、えも言われぬ幸福感に包まれていた。
求められているのだと感じると嬉しくて……役立たずの悲しみが消えていく気がして……。
「ステファン様、朝です。そろそろ起きて下さい」
ジャコブの声で目を開けると、部屋の中はすっかり明るく、いつもより寝坊したことを知る。
覗き込むような体勢のジャコブと目を合わせていると、ぼんやりとした意識が徐々に形を成してきた。
ここは私の部屋で、青の衣を着たままベッドの中にいる。
昨夜は殿下にお願いしに行ったら、思いがけずに襲われてしまって……。
「寝間着に着替えずに寝たんですか?
皺になるからやめて下さい」