男装した伯爵令嬢ですが、大公殿下にプロポーズされました
同行者はクロードさんと、ジェフロアさんと、青の騎士団の副団長。
四人がそれぞれに馬に乗り、一列に並んで山道を進む姿を想像していた。
物思いに耽りつつ、北門に視線を留めていると、真っ黒な髪色の少年が駆け込んでくるのが見えた。
それはハミン。
ハミンはまだこの屋敷で暮らしているが、十歳に成長したらここを出て、とある子爵の屋敷に
住み込みで働くことが決まった。
街の暮らしに馴染めるように、街の人がハミンを怖がらずに受け入れてくれるようにと、殿下はハミンに時々外出するように話していた。
城の近くでという制限付きではあるけれど。
それで出かける機会の増えたハミンは、ちゃんと同じ年頃の友達を作り、こんな寒空の下でも楽しく駆け回っているみたい。
朝食を食べたばかりで、まだ午餐まではかなりの時間があるというのに、もうお腹が空いて帰ってきたのだろうか?
それとも友達とケンカでもしたのだろうか?
そう思って、ハミンを目で追っていた。