夢幻の騎士と片翼の王女
*
「そうじゃない!もっと意識を集中しろ!」
「はい!」
老人は、名をロイドという魔導士だった。
昔は、お城の魔導士として働いていたこともあったらしい。
ロイドは、私に類稀なる魔導の力があるといい、私に力の使い方をあれこれと教えてくれた。
子供には厳しい修行だったが、そのおかげで、私は日を追うごとに、力をコントロールする術や、今までには知らなかった種類の力を発動出来るようになっていった。
「良いか、アルフレッド…
魔導の力は何も禍々しいものではないのだ。
良いことに使えば、人々の役に立つ大変素晴らしい力なのだ。
そんな力を持って生まれたことを誇りに思うんだな。」
私は魔導の力で母を失い、父を失い、家を追われた。
そうでなくとも、両親は魔導の力を使ってはいけないと言っていたし、そんな力のことを私は良くは思っていなかった。
しかし、ロイドと共に修行を積み、ロイドにいろいろと話を聞くうちに、私の閉ざされた考え方も少しずつ変わっていった。
ロイドは孤児となった私を見捨てるどころか、まるで本当の孫のように愛情を持って育ててくれた。
植物のことを教えてくれたり、料理を一緒に作ったり、町に買い物に行ったり、大道芸を見に行ったこともあった。
二人っきりの生活は、とても満ち足りた幸せなものだった。
貴族として暮らしていた頃のように豪華な食事は食べられなくとも、大きな屋敷に住まうことはなくとも、幸せにはなれるのだと私は気付いた。
しかし、そんな穏やかな日々はそう長くは続かなかった。
「そうじゃない!もっと意識を集中しろ!」
「はい!」
老人は、名をロイドという魔導士だった。
昔は、お城の魔導士として働いていたこともあったらしい。
ロイドは、私に類稀なる魔導の力があるといい、私に力の使い方をあれこれと教えてくれた。
子供には厳しい修行だったが、そのおかげで、私は日を追うごとに、力をコントロールする術や、今までには知らなかった種類の力を発動出来るようになっていった。
「良いか、アルフレッド…
魔導の力は何も禍々しいものではないのだ。
良いことに使えば、人々の役に立つ大変素晴らしい力なのだ。
そんな力を持って生まれたことを誇りに思うんだな。」
私は魔導の力で母を失い、父を失い、家を追われた。
そうでなくとも、両親は魔導の力を使ってはいけないと言っていたし、そんな力のことを私は良くは思っていなかった。
しかし、ロイドと共に修行を積み、ロイドにいろいろと話を聞くうちに、私の閉ざされた考え方も少しずつ変わっていった。
ロイドは孤児となった私を見捨てるどころか、まるで本当の孫のように愛情を持って育ててくれた。
植物のことを教えてくれたり、料理を一緒に作ったり、町に買い物に行ったり、大道芸を見に行ったこともあった。
二人っきりの生活は、とても満ち足りた幸せなものだった。
貴族として暮らしていた頃のように豪華な食事は食べられなくとも、大きな屋敷に住まうことはなくとも、幸せにはなれるのだと私は気付いた。
しかし、そんな穏やかな日々はそう長くは続かなかった。