夢幻の騎士と片翼の王女
「いやだ!僕をひとりぼっちにしないで!」
「……私は死んでもずっとおまえの傍にいるよ…私だけじゃない。お母さんもな。」
「そんなのいやだ!いやです!どうか死なないで!」
「おまえなら大丈夫だ。
アルフレッド…お前に会えて、私はとても幸せだったよ…」
涙ながらに訴える私にロイドは穏やかな微笑みを残し…そして、逝ってしまった。
私が12歳になったばかりの寒い日のことだった。
家には、わずかとはいえ蓄えがあった。
ロイドは自分の死期を予感していたのだ。
お金は、自分の死後、私が困らないようにと考えていてくれたのだろう。
「じゃあ、行くね…また来るから…」
私は、ロイドの埋葬が済んでしばらくして、身の周りの物だけ持って、町へ向かった。
町には大道芸を見たり、必要なものを買いに何度も来たことはあったが、商店と広場以外の場所はまるで知らなかった。
とにかく、まずは働き口と住む家をみつけなければならない。
今持っているお金でどのくらいのことが出来るのか、世間知らずの私にはわからなかったが、最悪の場合は、働き口だけ探して、家は山に戻ろうと考えていた。
山と町の行き来は、魔導の力を使えば一瞬なのだから。
ただ、当時、私の住んでいたあたりは、魔導の力を持つ者にあまり良い印象をもっていない者の多い場所だったため、魔導の力は極力使わないように…使う時は人に見られないようにとロイドに言われていた。
だが、転移の力なら、人に見られずに使えるはずだ。
そのくらいなら、ロイドもきっと許してくれるだろうと思った。
「……私は死んでもずっとおまえの傍にいるよ…私だけじゃない。お母さんもな。」
「そんなのいやだ!いやです!どうか死なないで!」
「おまえなら大丈夫だ。
アルフレッド…お前に会えて、私はとても幸せだったよ…」
涙ながらに訴える私にロイドは穏やかな微笑みを残し…そして、逝ってしまった。
私が12歳になったばかりの寒い日のことだった。
家には、わずかとはいえ蓄えがあった。
ロイドは自分の死期を予感していたのだ。
お金は、自分の死後、私が困らないようにと考えていてくれたのだろう。
「じゃあ、行くね…また来るから…」
私は、ロイドの埋葬が済んでしばらくして、身の周りの物だけ持って、町へ向かった。
町には大道芸を見たり、必要なものを買いに何度も来たことはあったが、商店と広場以外の場所はまるで知らなかった。
とにかく、まずは働き口と住む家をみつけなければならない。
今持っているお金でどのくらいのことが出来るのか、世間知らずの私にはわからなかったが、最悪の場合は、働き口だけ探して、家は山に戻ろうと考えていた。
山と町の行き来は、魔導の力を使えば一瞬なのだから。
ただ、当時、私の住んでいたあたりは、魔導の力を持つ者にあまり良い印象をもっていない者の多い場所だったため、魔導の力は極力使わないように…使う時は人に見られないようにとロイドに言われていた。
だが、転移の力なら、人に見られずに使えるはずだ。
そのくらいなら、ロイドもきっと許してくれるだろうと思った。