夢幻の騎士と片翼の王女
「あ、あの……」

「最近なにかおかしなことはありませんでしたか?
薬のようなものを飲まされたことは?」



やはり、神父さんは私のことをおかしいと思ってるんだ。



「あ、お、お世話になりました!」

私はその場を立ち上がった。
この神父さんはきっとなにか思い違いをしている。
日本語はうまいけど、まだこっちのことがよくわかってないのかもしれない。
まずは、日本人を探さないと…



「マツシタアリサさん、お待ちなさい!」



私は背中にかけられた神父さんの声を無視して、教会から立ち去った。
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