夢幻の騎士と片翼の王女
不意にあることを思い出した。
私の視線は、薬指の赤い石の指輪に注がれる。
そうだ…なんで今まで忘れてたんだろう?
昨日は、不思議なことがあったじゃない。
そう…屋根裏で、子供の頃に拾った小箱をみつけて…
今までどうやっても開かなかったのに、底にあった螺子を巻いたら、蓋が開いて…
その中にはこの指輪が入ってて、指輪をさしたら、ものすごく眩い光に包まれて…
次の瞬間…私は見知らぬ森の中にいた。
知ってる…私はこんなシチュエーションを知っている。
友達が貸してくれた小説に、こんなのがあった。
私が読んだのは、ある扉を開いたことで異世界に飛ばされたんだけど…
(まさか…ね…)
そうよ、小説はフィクション。
私はリアル。つまりはノンフィクション。
そんなことが現実に起きるはずがない。
「マツシタアリサさん…どうかされましたか?」
「え?……いえ……
あ、それから、神父さん…私のことは、亜里沙と呼んで下さい。」
「アリサだけで良いんですか?」
「はい、松下がファミリーネーム、亜里沙がファーストネームなんです。」
「そうでしたか。それは失礼しました。」
神父さんは少し照れ臭そうにそう言って微笑んだ。
私の視線は、薬指の赤い石の指輪に注がれる。
そうだ…なんで今まで忘れてたんだろう?
昨日は、不思議なことがあったじゃない。
そう…屋根裏で、子供の頃に拾った小箱をみつけて…
今までどうやっても開かなかったのに、底にあった螺子を巻いたら、蓋が開いて…
その中にはこの指輪が入ってて、指輪をさしたら、ものすごく眩い光に包まれて…
次の瞬間…私は見知らぬ森の中にいた。
知ってる…私はこんなシチュエーションを知っている。
友達が貸してくれた小説に、こんなのがあった。
私が読んだのは、ある扉を開いたことで異世界に飛ばされたんだけど…
(まさか…ね…)
そうよ、小説はフィクション。
私はリアル。つまりはノンフィクション。
そんなことが現実に起きるはずがない。
「マツシタアリサさん…どうかされましたか?」
「え?……いえ……
あ、それから、神父さん…私のことは、亜里沙と呼んで下さい。」
「アリサだけで良いんですか?」
「はい、松下がファミリーネーム、亜里沙がファーストネームなんです。」
「そうでしたか。それは失礼しました。」
神父さんは少し照れ臭そうにそう言って微笑んだ。