夢幻の騎士と片翼の王女
「今までに花屋で働いたことはあるのかい?」

「いえ、初めてです。」

「ずいぶんと細っこいが、体力は大丈夫なのか?」

「は、はい、人並みの体力はあると思います。」

私はそれほど痩せてはないと思うんだけど、おじさんにはそんなことを言われてちょっとびっくりした。



「そうかい、それじゃあ、早速働いてもらおうか。」

「えっ!?い、今からですか?」

「早い方が良いだろう?」

「そ、そりゃあ、まぁ……」



心の準備は全然出来てなかったけど、今はそう言う他なかった。



「それじゃあ、亜里沙…頑張って下さいね。」

「は、はいっ!」



神父さんはそう言って、さっさと帰ってしまった。
一人になると、なんとも心細い…



「亜里沙…それじゃあ、まずはこっちに来てくれ。」

「はい!」
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