ヴァージンの不埒な欲望
「あの……どうですか?」
「うん、すごくいい!愛美ちゃん、きれいだよ!」
「あっ、ありがとうございます!」
「星野さん、いいわ!すごくすてき!」
私の周りをグルリと一周回って、上から下まで確認した後、横山さんは破顔して言った。
「横山さんのおかげです!会った事もない私の服を、どうやって選ばれたんですか?」
私の問いに、横山さんは「フフフ」と悪戯っぽく笑った。
「その服を最終的に選んだのは、安西さんなの」
「えっ!?」
思ってもみなかった言葉に、私は拓夢さんを見た。拓夢さんは俯いて、大きな右手で目元を覆っていた。心なしか、顔が赤くなっているように見える。
「安西さんから『ある女の子に似合う服を探してほしい』と連絡をもらったの。その女の子の体型とか雰囲気とか、特徴を聞いて何点か服を選んで、その中から最終的にそれを選んだのが、安西さん!」
「横山さん。それは、言わない約束じゃあなかったですか?」
拓夢さんが溜め息をついてからそう抗議したが「そうだったかしら?」と、横山さんは全く悪びれる様子はない。
拓夢さんはもう一度溜め息をつくと、眉尻を下げて笑いながら言った。
「愛美ちゃん、本当によく似合ってる。我ながら、ベストな選択したと思うよ」
「拓夢さん、ありがとうございます!」