ヴァージンの不埒な欲望
「あっ!」
また写真ですか?なんて、偉そうな事を思ってしまった私。
「資料用に、写真を撮らせてね。みんなにお願いしてるのよ」
ニッコリと微笑みながら横山さんにお願いされれば、断る事はできないよね。
一度カメラを構えた横山さんが「どうやって撮るの?」と、カメラをずらして拓夢さんを見た。
「えっ!?」と戸惑う私に、横山さんは肩を竦めて言った。
「いつもはね、スマホで撮っているの。でも、この前新しいカメラを買ったから、使ってみたくなったのよ~」
そこから、カメラマンは拓夢さんとなった。カメラを構える拓夢さんもカッコよくて、ぽ~っと見惚れている間に撮影は終わった。
紺色のワンピースに着替えてまた写真を撮り、丈直しの位置を確認して、最後にセットアップに着替えた。
丈直しは少し時間がかかるようだが、特に着る予定もないので、できしだい連絡をもらう事にした。
あとは帰るだけとなっても、横山さんから料金の話がないので私から口を開いた。
「あの、横山さん。料金はおいくらですか?」
「お代金は、安西さんから頂戴してますよ」
「っ!拓夢さん、私が払います!」
「でも、俺が着て欲しい服を選んだ訳だから、俺が払うよ」
「それは、拓夢さんが私の為に選んでくれただけで……」