ヴァージンの不埒な欲望
「はい、二人ともストップ!星野さん、私がさっき言った事、覚えてる?」
横山さんが交互に私達の顔を見た後、最後に私を見ながら小首を傾げた。
「はい!でも、これは!」
『目上の好意は素直に受けるもの』横山さんのセリフをすぐに思い浮かべるが、それとこれとは全然違うものだと思った。
「ノンノンノン」と再び、人指し指を振りながら言った横山さん。
「男って、結構プライドが高くて繊細なのよ。せっかくの好意を拒否されたら、かなり傷付くと思うなぁ」
横山さんの言葉に、思わず拓夢さんに視線を送った。眉尻を下げて笑いながら、拓夢さんは肩を竦めた。
「星野さん、ここは安西さんの好意に甘えましょう。それでね、こういう痴話喧嘩をする時は、二人っきりの時にするのよ」
パチンと横山さんにウインクをされ、慌てて私は横山さんに反論した。
「ちっ、痴話喧嘩なんかじゃ!」
「はいはい!私、次の来客があるから忙しいの。お帰りいただけるかしら」
そう言いながら、横山さんは私の背中を出入口の扉に向かって押す。拓夢さんは、苦笑しながら私達に続いた。
背中を押しながら、横山さんが私の耳元で囁いた。
「男が女に服を贈るのはね。その服を、脱がせたいからよ」
「ぬっ!?」