ヴァージンの不埒な欲望
先日の日曜日以降、拓夢さんとの距離が少しだけ近付いた、ように感じてる。
相変わらず短い言葉だが、私からメッセージを送れるようになった。
次の日曜日には、二人で図書館に行くそうだ。今回は、早くに行き先を教えてもらえてよかった。
私の行き慣れた場所だけに、比較的緊張は少ない。いや今回は『お弁当作り』があるので、そちらの方でしっかり緊張している。
仕事の時は毎日お弁当を作ってはいるが、自分一人の物だけだ。誰かの為にお弁当を作るのは、初めてだ。私はまた、『初体験』をする事になる。
そんな風に考え出せば、私の妄想は変な広がりをしてしまいそうになる。ダメダメ!お弁当のメニューを考えなくては。
いつものお弁当は、前日の夕飯のおかずを多めに作って詰めたり、冷凍食品に頼る事だってある。
栄養のバランスや彩りなどを多少は気にするけど、はっきり言って適当だ。
でも、拓夢さんの為に作るお弁当は、そんな訳にはいかない。愛情は、もちろんたっぷり入るけど。「おいしい!」と言ってもらいたいし、お弁当の蓋を開けた時、ワクワクしてほしい。
どんな場所でお弁当を食べるのかもわからないので、大きなお弁当箱ではなく、一人用のお弁当箱にしよう。
家にあるお弁当箱を見てみる。兄が高校生の時に使っていたお弁当箱は、大きすぎる。ラグビー部だった兄は、とにかくよく食べていた。