熱愛系エリートに捕まりました
黒にグレーのストライプの、光沢があって滑らかな生地のスリーピース。

シャツは薄いピンクで、ネクタイは黒の太いラインとダークピンクの細いラインが交差するチェック柄。

シルクのポケットチーフもコーラルピンク。


…カラーリングがペアルックなのは、たまたまだってことにしておこう。


「じゃあ行こうか」

「あ…はい」


お店が預かってくれていた荷物を受け取り、コートを羽織る。

それから自然に腕を出され、曲げられた肘部分にぎこちなく手を乗せて腕を組んだ。


お世話になった店員さんに見送られて外に出ると、空気の冷たさに体がぶるっと震える。


「大丈夫?駅まで耐えられる?」

「えっ、大丈夫ですよ!ちょっと温度差にびっくりしただけです」
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