熱愛系エリートに捕まりました
いやいや、待ってほしいのはこっちなんですけど…!?

そんなツッコミの念が通じたのか、パッと唐突に体が離れ、両肩を掴まれて正面から向き合わされる。


見れば、熱を帯びた真剣な眼差しがすごい圧力で注がれていた。


「確認したい項目がいくつもある」

「は、はい…」


まるで何かの取引や交渉みたいな重々しい口調に、ごくりと唾を飲み込む。


「まず。俺が瞳子に構うのが遊びだと思ってたのか?ずっと?」

「…そうじゃないんですか?」

「だから、そう思う理由を教えて。俺がそれっぽい態度を取ってた?」


改まって何を言うのかと思えば、今さらそこ?

首を傾げるけれど、薬師丸さんは至極真面目で、肩を掴む手にも力が入った。
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