熱愛系エリートに捕まりました
「いいか?諸々含めて全部、一から、正直に話す。今から話すことが真実だから、信じてくれ」


あぁ、そうだわ…

あのときも、この真剣な眼差しに魅了されてしまったんだった。


そんなことを思い出しながら、彼が嘘をついているとは到底思えない雰囲気だったから、わたしも覚悟を決めて頷いた。

何の話が始まるのか、わかるようで全くわからないけれど、それをちゃんと受け止めよう。


「まずナンパのことだけど、あれは職場にそういう連中もいるっていう話であって、俺がしてるわけじゃない」

「…え」

「女の方から声をかけられることはあるけど、誘いには絶対乗らない。俺、そういうとこ潔癖で、女遊びなんてしたことないから」


その顔で?と反射的に思ってしまったけど、口には出さなかった。

恐らく懸命な判断だったと思う。
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