熱愛系エリートに捕まりました
どうしてあんな子が、そんなシンデレラストーリーを歩いてるの?

わたしの方が可愛いのに。お姫様に相応しいのは椿ではなくわたしよ!

次第にそんな苛立ちが湧いてきた楓は、ますます男漁りに精力的になった。


自分もいい男を捕まえて見返してやるわ!

そんな実にくだらない、無意味に膨れ上がったプライドで暴走し、父のコネでメイリー&カンパニー日本支社の内定を取り付けた。

海外暮らしのおかげで語学は堪能なので、一応の面目が立つからできたことだが。


世界三大コンサルティング会社の一つであるエリート企業。

本社がアメリカにあり上層部には外国人も多いここでなら、男が選り取り見取りの上に、妹のような大物を釣り上げるチャンスもあると考えたのだ。


しかし、楓は21歳になろうかという頃になっても、まだ気づけなかった。

自分だけが一方的に選ぶ権利があるわけじゃない、ということも。
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