熱愛系エリートに捕まりました
どうしてわたしに見向きもせず、男だけで飲みに行く相談なんてしてるの?

バーもVIPラウンジも、行くなら誰かわたしを誘ってエスコートしてよ!

わたしみたいな可愛い女を連れて行けば自慢できるでしょう!?


そうして勝手に追い詰められ余裕をなくした楓が目をつけたのが、薬師丸 蒼士だった。

顔もいいし、年齢も29歳と少し離れてはいるがまだ若いから、自分と釣り合う。


きっとここの社員は勉強ばかりしてきて、女慣れしてないんだわ。

だから、わたしから誘ってあげれば喜んで食いつくはず。


そう思い自分からアプローチしたが、もちろん暖簾に腕押しで。

薬師丸は苦笑しながら受け流し、まともに掛け合うこともしなかった。

その眼差しが冷ややかであったことに、楓は終ぞ気づけなかった。
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