熱愛系エリートに捕まりました
「……ぷっ、あははっ!」


別に疑っていたわけじゃないけど、ファッションについては苦手だ、よくわからない、と言っていたのは事実らしい。

なんだかその様子がやけに可愛く見えて、堪らずに笑ってしまうと途端に憮然とした顔で睨まれる。


「別にいいと思いますよ?身だしなみはキチンとしてるんだし。服装はTPOを守ってれば、それ以上は趣味なんですから」

「なんか馬鹿にされてる気がする…」


励ますようにぽんぽんと肩を叩くと、ますます唇を尖らせてテーブルに頬杖をついた。


「してませんよー。なんていうか、本当にオシャレする気がないんだなって思って」

「あんまり興味持てないっつーか、特別凝る気にならないんだよ。着心地がよけりゃいいし。男の服なんてどれも同じようなもんだろ」

「とか言って、何着てもカッコよくキマっちゃうんだからイケメンはズルいですね」
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