熱愛系エリートに捕まりました
「なんか、あれもこれも嗅いでたらそれこそ田舎者丸出しみたいで恥ずかしいです…」

「誰もそんなの気にしないって。ほら、一緒に選ぼう?」


ショップに入るのすら躊躇していたわたしの背中を、薬師丸さんが優しく押してくれた。

彼が開けてくれたドアからおずおずと店内に足を踏み入れ、ガラスをふんだんに使った内装を見渡す。


それからもおっかなびっくりなわたしを優しく微笑んだ彼がエスコートしてくれて、テスターでいくつかの香りを嗅いでみる。

おかげでこういうのが好きかも、というものを見つけられた。

すると店員さんに声をかけて、こういう感じので、とオススメまで聞いてくれた。


「そうですね…それでしたらこちらや、こちらなんかはいかがでしょうか?」


それからは店員さんも交えて香水選びをして、いつの間にか緊張は解れていた。
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