熱愛系エリートに捕まりました
そういえばあの日、目覚めてからも彼はとにかく甘かった。

きっとそういうイチャイチャした雰囲気を楽しんでるんだろうけど…

昼間が健全だった分、よりいやらしく感じてしまう。

ドキドキする心臓を落ち着けるために、何度か深呼吸をした。


少しして戻ってきた彼は「お待たせ」と微笑んで、するりとわたしの頬に指先を滑らせる。

せっかく落ち着かせた鼓動がまた早くなって、体がじんわり熱くなった。


「そんな可愛い顔しないでよ。やっぱり我慢できなくなるだろ」

「ぇえっ…!?」

「はは、冗談だよ。俺、今はまだ待てのできる犬だから」


間抜けな声を出したわたしに、薬師丸さんはクスクス笑いながら変なことを言う。

意味がわかるようでわからないような…?
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