熱愛系エリートに捕まりました
道に終わりが見えて、拓けた場所に出た。

そこは駐車場で、奥にはオレンジのライトに照らし出された大きな建物がある。

二階建てで外壁は白木の板張りの、見た感じはログハウスの風情だけど、セレブの別荘のような高級感も漂っている。

ライトアップされた姿もムードがあるけど、昼間に見るとまた違う印象になるんだろうな…


「ペンション、ですか?」

「いや、ここはオーベルジュなんだ」


車から降りて入り口に向かう途中、建物を見上げながら尋ねると、そんな答えが返ってきた。

…オーベルジュって、フランス発祥の泊まれるレストランのことよね。


いやいや、家まで送ってくれるってさっき言ってたじゃない!

今はその辺りのことは考えず、きっと美味しいのだろう料理を楽しまなくちゃ。


中に入るとそこはもう食堂で、間隔を取って並べられたテーブルは8割が埋まっていた。
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