熱愛系エリートに捕まりました
入ってすぐの右手の壁際にカウンターがあって、そこが受付兼クロークになっていた。

カウンターの向こうにいた、品のいい中年の黒服の男性が恭しく頭を下げる。


「いらっしゃいませ」

「先ほどお電話した薬師丸です」

「ご来店ありがとうございます。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」


黒服さんがカウンターから出てきて、席へ案内してくれた。

お店自体はアットホームな雰囲気なんだけど、店員も他のお客さんもお上品で、洗練された上級者って感じがする。

ここって知る人ぞ知る名店なのでは…?


「メニューはお決まりですか?」

「瞳子、勝手に頼んでもいい?ここはフランス料理の店なんだけど、美味しいから瞳子も気に入るよ」


薬師丸さんの言葉にコクコクと頷く。
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