独り占めしてもいいですか…?【完】
そして私たちは言葉通り、片っ端から店を回って行った。





この時は、話すこどなどすっかり忘れ、夢中になって誕生日プレゼントを選んでいた。





千景も真剣に付き合ってくれ、とても嬉しかった。





そして、ようやく納得のいくプレゼントを見つけ、私は満足気に笑みを零していた。





「いいの見つかってよかった!これならお母さんも絶対喜んでくれるよっ」


「そうだな。頑張って探したかいがあったな」


「ありがとね千景っ」





買い物を真剣に付き合ってくれた千景に見上げながらお礼を言った。





「いいよこれくらい。どっかのカフェで休憩する?」


「そうだねっ」





私たちはカフェで一休みをすることにし、モール内を歩いていた。





千景が歩くたびに沢山の視線を集める。


…ほぼ女の子から。





身長も高くて、顔も整っていて、おまけに服装までおしゃれだ。





そんな千景を見ない女の子がいるわけなかった。
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