うそつきなあなたへ

「お嬢ちゃん、歌は好きかい?」

「ええ、大好き。毎日お姉ちゃんやお兄ちゃんたちと歌うの。私、歌が上手なのよ」

「そりゃあ良かった。じゃあお兄さんと一曲歌ってくれんか」

ランプの主は、笛を吹きはじめました。
その曲は、初めてきいたはずなのにどこか懐かしく、聞いていてとてもワクワクしてきました。

そして不思議なことに、歌詞がパッと頭にはいってきて自然と歌うことが出来たのです!

なぜだろうと思ってると、ランプの主が言いました。

「この笛はな、人を選んで歌を歌わせる力があるんだ。お嬢ちゃんよかったな、笛に好かれている」

ランプの主は、再び笛を吹き始めました。
少女は大きく息を吸い、歌います。

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