うそつきなあなたへ
「なにかの縁で、違う世界のお嬢ちゃんにも会えた。素敵なことだと思わないか? 」
「そうね、初めはどうなるんだろうって怖かったけれど、お兄さんとお話しを聞いていて少し消えた気がする」
「いいことだ、戻るときにはこの世界のことを好きになってくれればいい。いいところだぞ、さて」
吟遊詩人が足を止めた先は、立派な街の入り口でした。
今まで見たことのもない人、人、人の数。
さっきまで歩いてきた道とは違って設備された道。
入り口には、凛とした姿勢で座って辺りを見渡す番犬。
「ここがこの世界で一番大きな街だ、すごいだろ」
「すごい、すごいよ。こんなたくさんの人初めてみたよ」
「そりゃそうだ、この街を中心にこの世界は動いている。ここからまた歩くぞ、はぐれるな」