夫の真実
「だって、一美さんが……」
私は、また、混乱してきた。
「お母さん、帰りたい。」
「そうね。帰りましょう。」
次の日、約1ヶ月振りに、ホテルへむかった。やはり、花と向き合うと、心が洗われる。
花を活けて、リフレッシュした思いがした。
終わって帰ろうとロビーを歩き始めた時、
「美保さん」
と声をかけられた。
「やっと会えたわ。私、あなたに誤りたかったの。」
「一美さん?」
「お願い、話を聞いて。」
「一美さん、話すことは何もないわ。私、もう、要さんには会ってないから、大丈夫よ。」
「違うのよ。要と私は、従兄弟なの。男女の関係はないのよ。ちょっと幸せそうなあなたを懲らしめたくて、嘘をついたの。本当にごめんなさい。」
目の前で、頭を下げられた。
「従兄弟なの?……」
「そう、従兄弟よ。美保さんと要が夫婦よ。早く要の所に戻ってあげてほしいの。要、大分自分を責めていると思うから。」
「要さんが?私の夫?」
私は、頭の中が、真っ白に染まっていくのがリアルに感じ、と同時にその場に倒れた。
一美さんが救急車を呼んでくれて、また病院に運ばれた。