私の彼氏は超肉食系
「詳しいんだね。医大生だから?」

流石に裕也の件を漏らすわけにはいかないから適当にながしておく。

「まあね。和重とあきえちゃんの許可さえもらえば手伝ってあげてもいいのよ。本当に我慢の限界を超えると思ったら、絶対に相談してね。万が一、余所の女になんか手を出したら、あきえちゃんが許しても私が許さないんだからね。分かってる?」

手伝うと言っても手で処理してあげるくらいだけど。

それだけでも自分で処理するよりも随分と違うらしいからね。

これまでお膳立てしてあげたことを全てパーにされたら泣くに泣けない。

そんなことになるくらいだったら、どれだけ時間が掛かっても、あきえちゃんを説得してみせる。

「・・・・何・・そんなことあるわけないじゃん・・・。・・・・なんだよ・・・それ・・・。そんなことまでしてもらったら・・・僕・・・どうしたら・・・いいんだよ。今だって・・・碌に・・・返せてないのに・・・。」

しまった!

大の大人を泣かせてしまった。

彼が司会を務める番組のレギュラーを保留にしていることが負い目になっているようだ。

気にしなくていいのに。

「大丈夫よ。返して貰ってる。私に取って、あきえちゃんの笑顔こそがご褒美なのよ。貴方は一生、彼女を大切にして笑顔にしてあげればいいのよ。わかった?」

ぽろぽろと涙を零す彼の両手をそれぞれ握り締めてあげる。

彼はこれまでいくら辛くても誰にも相談できなかったのよね。

これは結構切羽詰っていると思ったほうがいいみたい。

何処かのタイミングで『お菓子屋』さんと、あきえちゃんに相談したほうがいいかもしれない。

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