私の彼氏は超肉食系
「あれっ。おかしいな。幸子さんは伝えておくって言っていたのになぁ。先輩すみません。」

幸子オバさまか。

結婚式前にバタバタしていただろうし、自分はゴンCEOやMotyたちと混じって司会をやらなくてはいけない。

ひとつやふたつ抜けていることもあるよね。

「知り合いか? 『西九条れいな』さんは映画『あかねさす白い花』主演デビュー作で各賞を総なめにした新進の女優さんだ。わしも映画に出資しておってのう。随分と儲けさせてもらったのじゃ。」

本当はプロデューサーを持ち上げたいのだろうが、ゴンCEOがこんなふうに持ち上げてくれる。

少しくすぐったい。

儲かったと言っても、彼の資産からすると微々たるものよね。

「その節は、お世話になりました。」

素直に頭が下がる。

本当はプロデューサーがにっこり微笑んであげれば私が主演する映画だけじゃなく、もっと沢山の映画に出資してくれるに違いない。

彼女は私を見て微笑んでいるばかりでゴンCEOの方を見ようともしない。
< 236 / 307 >

この作品をシェア

pagetop