魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜

永遠の想いを言葉にして



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よく晴れた平日の午後。


私はアサヒの通う大学前で彼を待っていた。


私達は、日によってお互いの大学に迎えに行きあっていた。


さっき届いたメールによると、今日はアサヒの終わる時間が少し押しているらしく、遅くなると連絡を受けていた。



スマホに目を落とし、まだかまだかとアサヒを待っていると。


どん、とぶつかられて軽くよろめいた。


驚いて振り返ると、見覚えのない女性が謝りもせず颯爽と歩き去っていくのが見えた。


後ろ姿からは、ウェーブのかかった茶髪のセミロングということしか分からない。



小さく首を傾げる。


これだけ道が空いていて、それも私は邪魔にならない場所に立っていたのに、まるでわざとぶつかってきたみたいに思えた。


少しだけ嫌な気分になったけど。



「お待たせ、アリサ」


軽く手を振って駆け寄ってきたアサヒを見て、そんなことは一瞬で忘れてしまった。


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