魅惑のプリズナー〜私は貴方に囚われた〜



今日も今日とてカッコいい私の恋人。


ぎゅっとその腕に私の腕を絡ませる。



「アリサ、どうかした?」


外ではあまり甘えない私が擦り寄るのが珍しいんだろう。


少しだけ驚いた顔で私を見てくるアサヒ。


「ううん、なんでもない」



特に理由があるわけではないけど、今日は甘えたい日なのだ。


それを察してくれるアサヒは、ふっと笑って頭を優しく撫でてくれる。


「帰ろうか」


アサヒの言葉に頷いて、2人で並んで歩き出す。


歩きにくいはずなのに、絡んだ腕を外すわけでもなく、歩幅も合わせてくれる。


そんな、私にだけ優しいアサヒが大好きだ。


それを再確認して晴れやかな気持ちになった。


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