君の星、僕の星
「おう。お帰り」

「な……何してるの?」



ダイニングテーブルには所狭しと料理が並べられていた。
二人きりで暮らしているのにパーティでも開くかのようだ。

見慣れない光景に戸惑ってしまう。



「夕飯作りだよ。たまには思いっきり料理したくなってさ。もう出来るから座れよ」



英俊はオーブンを覗き込みながら笑顔で言う。

そういえば、この人は料理がとても上手だった。

昇進し仕事が忙しくなってからはほとんどしていなかったけれど。



「今夜は淳子とゆっくり話そうと思って。」

「……どういう風の吹き回しかしら。離婚でも切り出すつもり?」

「冗談でも言うなよ。そんな事」


私の言葉を夫はピシャリとはねのける。


「占いによるとさ、」

「占い?」

「今日、俺はサプライズが大成功する日なんだって。だからいつもと違う事をやってみようかと思って」
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