小さな村の大きな話
あっという間に兄に会う日になった。



「ここが、お兄さんの家??」


「うん」



直接会うのは久しぶりだ。
いつも複雑な気持ちで合っている。
はぁー、と深呼吸をしてインターフォンを押す。


ガチャ



「いらっしゃい。待ってたよ、大和」


「お邪魔、します」



僕の後ろにいたりんちゃんも静かにお邪魔します、と言うと二人で玄関をくぐる。


「兄の家に入るのにそんなガチガチになるなよ」


「うん」


「山兄!!」



ドンッと抱きついてきたのは甥の浅野深山(あさの みやま)



「深心(みこ)に線香あげてやってよ」


「うん」



大和くんが奥の部屋に入っていく。



「あのっ、大和くんとお付き合いさせて頂いてます、本田りんです。
よろしくお願いします」


「大和の兄の浅野大雅です。こっちは息子の深山。写真の彼女は奥さんの深心。
4年前に事故でね」


「そう、ですか……。
私もお線香、あげてもいいですか??」


「うん、ありがとう」
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