癒し恋~優しく包まれて~
実家からでも大学までは難なく通える距離だったけど、父と再婚相手の仲睦まじい姿に嫌悪感を抱いてしまい、離れることにした。

父の再婚を同じように感じていた弟には「ずるい」と言われたけど、一緒に暮らすことに我慢出来なかった。母が亡くなって二年しか経ってないのに、再婚したから余計に……。


「弟さんはいくつ?」

「今高校三年生で、来年合格できれば大学生になれるかと」

「弟さんも家を出る予定? もしかして、義理のお母さんとは折り合いが悪いのかな?」

「そうですね。良いとはいえないかも」


母が亡くなってから、父が再婚するまでの経緯と再婚してからの家での様子を話した。

リビングやキッチンは母の趣味で揃えたものばかりが溢れていたけど、それらは全て変えられてしまい、母がいた形跡をなくされてしまったような気がして、悲しくなった。

勝手に模様替えされてしまったリビングは、私と弟にとっては居心地が悪く、私たちは自室に籠ることが多くなり、必要以上に話をすることもなくなった。
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