癒し恋~優しく包まれて~
「まあ、そういうことだ」と顔をしかめて俊也さんは答えた。

そんな俊也さんに岩田くんは軽く笑った。


「今度はニンジンを入れないで作ってくるので、ぜひ飲んでくださいね」


何がなんでも飲んでもらいたいらしい。俊也さんはそう返されると思っていなかったようで、顔をひきつらせて「ああ」と低く返事をした。

きっと明日は岩田くんのスムージーを飲む羽目になるんだろうな。

デザートとコーヒーが置かれると、岩田くんがとんでもない質問をした。


「そういえば、お二人はなんで別れたんですか?」


どうして終わった話を蒸し返す?

俊也さんがまた機嫌悪くなるじゃないのよ……突然の質問にビックリして隣を見た。


「まさか岩田くんに、そう切り出されるとは思わなかったわ。ねえ、俊也」

「その話は終わっただろ?」


やっぱり不機嫌になっていた。


「まあ、いいじゃないのよ。教えてもなんの問題もないしね。私たちは半年で別れたのよね。原因は私がうるさいからだったっけ?」

「今でもうるさいけどな。なにかと意見が合わなくてケンカが多くなったのもある」

「なるほど。今のお二人を見ていて分かりました」
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