癒し恋~優しく包まれて~
なんとか絞り出した声は弱々しいものだった。胸元に移動しかけていたキスが止まる。

それと同時に真後ろにある給湯器からお風呂が沸いたことを知らせる音楽が流れた。


「あ、お風呂沸いたので、入って」

「一緒に入ろうか? 洗ってあげるよ」

「ええっ! とんでもない! 一緒になんて無理! 絶対に無理!」


そんな恥ずかしいお誘い、頷けられない。

俊也さんは慌てる私を見て「かわいいな」と笑う。先に入ってもらおうとしたが、確認したいことがあるからと資料を取り出した。

お仕事モードになった彼の邪魔をしてはいけないと私は先に入った。

念入りに洗うが、俊也さんにも早く体を休めて欲しいと思い、いつもより早めにバスタイムを切り上げた。


「俊也さん、入ってください」

「うん、ありがとう。ちゃんと髪乾かしてね。あとで俺が乾かしてもいいけど」

「いえ、しっかり乾かします」

「ほんとにかわいいね」


俊也さんは笑ってから、全開になっていた私のおでこにキスをして、バスルームへ行った。

今のどこにかわいさがあったのかと首を傾げる。
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