癒し恋~優しく包まれて~
彼の行動が理解できなく、私は腕の中で固まっていた。

資料の確認は終わったのかな。まだだと思うけど、いいのかな。


「見られていたことを怒ってなんかいないよ。慌てる柊花はかわいいな。ねえ、今日のこの服は岩田のためにわざわざ用意したもの?」

「えっ……ううん、去年買ったものですけど」

「いつもと違う服装だから、岩田のために用意したのかと妬いたよ」

「妬いた?」


私の服装はシンプルで落ち着いた感じが多い。大人っぽく見せるためにそうしているが、今着てるのは淡い黄色でふんわりとした感じのワンピース。その上にキャメル色のコートを羽織っていた。

このコートは普段も着ているけど、問題はワンピースのようだ。岩田くんのために用意したものではないけど、カズさんと食事をするため去年の春に買ったもの。

今回わざわざ買ったものではないけど、他の男のために選んで買ったものを着たのはNGだった?


「そういうワンピースもいいね」

「あの、ごめんなさい」

「ん? なんでごめんなさい?」

「だって……」


私は今思ったことを伝えて、他の男のために買ったものを着るのは無神経だったともう一度謝る。
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