癒し恋~優しく包まれて~
脱がせられたその先は想像できないけど、さっきファスナーの上部に触れられたたことを思い出すだけで恥ずかしくなる。

どうしよう、顔の熱が冷めない。私はバタバタと手で顔を仰いだ。


「柊花、そんな恥ずかしそうな顔をいつまでもしてないで。こっちまで恥ずかしくなるよ。さて、終わった。帰ろうか」

「はい」

「あ、待って」


椅子を元の位置に戻そうとする私はまた引き寄せられて、軽くキスされる。


「せっかく誰もいないんだから、キスくらいしておかないとね」

「そんなせっかくもなにもない……」

「また赤くなっている。あとで、もっと気持ちいいのしてあげるからね」


私の体はあちこちから噴火したみたいにボンッ!ボンッ!と一気に顔だけにおさまらず、体全体が熱くなった。

俊也さんはクスクス笑いながら、資料を引き出しにしまって、コートを着る。私も椅子を戻してコートを着た。


「まだ顔が赤いよ」

「見ないで」


顔を覗き込まれて、乗ったエレベーターで反対側に顔を向ける。

なんでこんなに恥ずかしくなることばかりするのよ……。
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