癒し恋~優しく包まれて~
俊也さんは私の荷物を持って、なぜか頬を撫でる。何だろう?


「柊花はいろんな表情をするよね。どの表情もかわいくて好きだよ」


まさかここで甘い言葉を言われると思わなく、一瞬呆けてしまうが、すぐ我に返って私は狼狽した。


「い、いきなり何を言うですか? ビックリさせないで。あの、私も好きです……」


でも、ちゃんと言ってもらったことに応えようと小さな声で同じ気持ちを告げる。


「ほんと柊花はいい子だよね。今日はいっぱいかわいがりたいな。行こう」


またもや恥ずかしくなることを言った俊也さんは手を繋ぐ前に私の鼻をつまんで、左の口角を意地悪そうに上げた。


「いたっ! 何で?」

「柊花が照れるようなことを言うからだよ」

「ええっ?」


納得いかない!

照れるようなことばかり言ってるのは、そっちでしょーーー!!

私は心の中で叫んだ。声に出せなかったのは部屋の外に出てしまったから。


ずっと部屋に籠るなら食材を買っていったほうがいいのではないかと話すと、既に買い物は済ませていていろいろ用意してあると言われる。
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