癒し恋~優しく包まれて~
汚れるようなことはないとは思うけど。


「それ脱がせるのは俺の役目だって言ったでしょ? まだ脱ぐには早いよ。夜になったら脱がせてあげるからそれまでちゃんとその服でいてね」

「は? ええっ! 脱がせる?」


自分で脱ぐのではなくて俊也さんに脱がせてもらう?

いや、それは、ちょっとどころかかなり恥ずかしい。


「うん」という俊也さんはにこやかだ。そんなにこやかに微笑んでもダメなのは私の方。


「ファスナーに手が届くので大丈夫ですよ」

「そういう意味じゃない」

「だって」

「怖がらせるようなことはしないから安心して。それしまって、こっちにおいで」


部屋着をカバンに戻して、ソファの横に立っている彼のもとへおずおずと近寄った。


「どうやって安心させると思う?」

「分からな……んっ……」


顎に手を当てた俊也さんを見上げた瞬間、キスを落とされる。ビックリしたけど、目を閉じて受け止めた。

両手を彼の背中に回して、ぎゅっと力を入れる。力を入れないと立っていられなくなる。

それでも力を入れるには限界があって、キスの気持ちよさに頭がボーッとなり、徐々に力が抜けていく。俊也さんの支えで立っていられる感じ。
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