癒し恋~優しく包まれて~
「柊花、起きて。ご飯出来たよ。食べれる?」

「んー」

「起きないと、脱がすよ」

「脱が……? えっ? あ、待って!」


背中に手のようなものを感じて、ぱっと目を開けた。

起こしてくれていた俊也さんがそこにいた。


「寝てしまって、ごめんなさい」

「そんなこと謝らなくていいよ。寝ていていいって言ったでしょ? ほら、こっちおいで」


手招きされて、許してもらえたことが嬉しい犬のように付いていく。尻尾があったら確実に振っていただろう。


「わっ、すごい。これみんな俊也さんが作ったんですか?」


私が寝ている間に小人でも出てきて手伝ったのではないかと思われる料理が並んでいた。


「大したもんは作ってないよ。はい、座って」


椅子を引かれ、肩を下に押され、すとんと腰を下ろす。俊也さんは向かい側に座り、グラスに赤ワインを注ぐ。


「じゃあ、食べよう」

「いただきます」


取り分けてくれたスペアリブをまずいただく。部屋に充満していた食欲をそそる匂いの正体はこれだっんだ。

見るからに美味しそう。
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