癒し恋~優しく包まれて~
匂いと見た目は想像を裏切らなかった。


「美味しい! 美味しいです! すごい!」

「すごいのは肉だよ。奮発していい肉買っちゃったから、美味しいのは当然。うん、美味しいね」

「このマリネも美味しい!」

「それもね、サーモンがいいんだよ」


他の料理も食材がいいから美味しいと彼は謙遜して言う。

食材がどんなに良くても料理の腕前で美味しさは決まってくるものだ。それとおしゃれなのはセンスがいいからだと思う。

ワインも美味しい。

俊也さんは仕事もそうだけど、本当になんでもそつなくこなす。部屋だってきれいに片付いている。


「俊也さんに苦手なことって、あります?」

「ん? なにその俺がなんでも出来るみたいな質問は」

「仕事はもちろんだけど、料理も出来るし、部屋の中もきれいだから、いつもちゃんと掃除しているみたいだし」

「いつもはこんなにきれいじゃないよ。服も脱いでソファに何日も置きっぱはしだったりするからね。今日は柊花が来るから昨日の夜から掃除したんだよ。料理も平日は作ることがないし、煮たり揚げたりは出来ないよ」
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