癒し恋~優しく包まれて~
言われてみるとテーブルに並んでいるものは確かに焼くか、火を通さないで出来るものばかりだ。

それでも凝った料理に見えるのはセンスがあるからなのかな。

それにしてもこんなふうに自分のために料理してもらって食べれるのは嬉しい。

幸せな気分になっているから体がふわふわする。

美味しいな。楽しいな。


「俺から見たら柊花のほうがなんでも出来るように見えるけど。料理も毎日しているんだろ?」

「外食の予定がなければ、作ってます。俊也さんがやらないという煮たり揚げたりは出来ますよ」

「明日は柊花に作ってもらおうかな」

「はい、任せてください」


快く明日の料理担当を引き受けた。彼は私を甘やかしてくれるけど、普段しっかり者で通っている私は自分で動かないと落ち着かないタイプ。

でも、甘やかされるのも悪くないなと感じてはいる。俊也さんだから素直に甘えられる。

母が亡くなってから人に甘えることをしてこなかった。甘え方を忘れてしまっていたけど、彼なら全てを委ねることが出来る。

今までにないことだったから、戸惑いも多いけど、嬉しい方が多い。

お腹が満腹になるのと同じくらい胸も満腹になった。
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