癒し恋~優しく包まれて~
「お母さんが病院で書いたんだよ。柊花が結婚するときか結婚相手を連れてきたときに渡してと言われていてね」

「結婚? えっ、結婚相手?」


突然のことに目を丸くして、俊也さんを見たが、彼は呑気に微笑んでいる。

結婚するとも言ってないし、結婚相手だとも言っていない。交際相手だと連れてきたし、俊也さんもそのつもりで挨拶していた。

だから、いきなり結婚だと先走ったことを言われても困るよね。

俊也さんだって、驚いたよね?

彼をもう一度見たけど、変わらずニコニコしているだけで、私を見て頷く。

何か言おうとしているけど、何を言うんだろう?


「そうですね、まだ柊花さんの承諾を得ていないんですが、私としてはいずれというか、一年以内には結婚したいと思っています」

「ええっ!」

「そうか、やっぱりそうだよね。わざわざ挨拶に来るということはそういうことだと思っていたよ。柊花、良かったな。彼とだったら幸せな家庭が築けそうだね。入江さん、娘をよろしく頼みます」

「はい、お任せください」


よく分からないけど、勝手に話が進んでいく。
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