癒し恋~優しく包まれて~
「そんな顔で見ないでよ。ちゃんとやって欲しいことはあるんだからね。でも、ちょっとくらい息抜きしてもいいでしょ?」

「でも、岩田くんに休んでる暇なんてない、手を動かしてといつも言ってますよね?」


岩田くんの指導係である入江さんは、岩田くんに対して厳しい。ううん、岩田くんだけでなくて、自分のグループの人に対して厳しい。

そんな入江さんが息抜きなんて言うとは、信じられなかった。


「もしかして三上さんも厳しくして欲しいの? 珍しい子だね。厳しくされると伸びるタイプ?」

「いえ、そういうわけじゃなくて」


なんか論点がずれてきている気がしてきた。何の話をしていたんだか、何のためにここに来たんだか分からなくなりそうだ。


「ああ、ごめんね! 時間がないんだった。三上さんとのんびり話していたいんだけど、これから出なくてはいけなくて。それで、このファイルにある一覧表なんだけど」

「はい、これですか?」


入江さんに差し出されたファイルの一番上にある一覧表を見る。
< 28 / 213 >

この作品をシェア

pagetop