癒し恋~優しく包まれて~
夕美は迎えに来てもらって、そのままお泊まりをするらしい。失恋しても今幸せな夕美が羨ましい。

私も幸せを掴みたいな。


「これから寄るって、どこに? もう遅い時間だよ?」

「三上さん、そこまで送るから乗っていきなよ。どこまで行くの?」


二人に押し切られる形で、私は人事部長が運転する車の後部席に乗った。行き先のホテルの名前を言ったら、二人揃って驚く。

寄りたいとこがホテルだなんて、思いもしないよね……詳しく説明出来なくて、そこにあるバーが最近気に入っているからとしか言えなかった。

夕美は不審そうな表情で「大丈夫なの?」「気を付けてね」などと心配してきた。

わりと一人で何でも行動できる私を夕美は知っているけど、それでも心配になるようだ。


「ありがとうございました。助かりました」

「柊花、本当に気を付けてね」

「もう夕美ったら、そんなに心配しなくても大丈夫だから」


何度も心配する夕美に苦笑して、手を振って別れる。さて、時間は10時になるところ。

入江さんはもういるかな。
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