癒し恋~優しく包まれて~
恥ずかしすぎて、頭までベッドの中に潜った。こんな姿では出られない。ずっと潜っていたい。


「おい、おーい、三上さん。仕方ないなー」


入江さんの楽しそうな声が聞こえたあと、頭のところだけ開けられて何かが放り込まれた。


「あ、スカート」


昨日履いていた紺色のシフォンスカートをベッドの中でもぞもぞと履く。


「履けたら出ておいで」

「はい、ありがとうございます……」


素足なのは仕方がないとして、ベッド横に入江さんが置いてくれたスリッパを履いて、バスルームに行く。

本当にいろいろ迷惑を掛けている。

私、こんなダメ人間じゃないはずなのに。アルコールのせいかな。しばらく飲むのを控えないと。

シャワーを浴びて、頭をスッキリさせると心も落ち着いてくる。

そういえば、起きたら謝ろうと思っていたのにまだ謝っていない。本当にダメだな。

しっかりしろ! 気を引き締めるために、両頬を叩く。


「あの、入江さん」

「出た? ちゃんと頭乾かした? 後ろが少し濡れていない?」

「あ、乾かしたし、少しくらい大丈夫です」

「ダメだよ。その少しで風邪引いたらどうするの?」
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