癒し恋~優しく包まれて~
ふとこんな格好で出迎えていいのだろうかと不安になった。お風呂に入ったから、顔はすっぴん。服もこのまま寝れてしまうスエット素材の部屋着にカーディガンを羽織っている。

着替えるべきかと悩んでいるうちに5分が過ぎてしまい、インターフォンが鳴る。モニターを確認するとスーツ姿の入江さんが見えた。

相手はスーツなのに私は部屋着だなんて失礼になるかな……でも、待たせておくことも出来ないし、仕方がない。

いろんな意味で覚悟を決めて、ドアを開けた。


「お疲れさまです。すみません、こんな格好で……」


既に寛いでいたことが申し訳なくなって、声が小さくなる。

入江さんはクスッと笑って、頭をポンポンと叩いた。


「仕事を終えて家にいるんだから、その格好が自然でしょ? そんなこと気にしないでいいから。それよりもあがっていい?」

「あ、はい。狭いですが、どうぞ」


入江さんの部屋はリビングと寝室と二部屋あったが、私の部屋はワンルームで狭い。それでもベッドとテーブルとソファが置けるので自分では満足している。
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