黒い怪物くん
部屋に入ると、鷹哉はさっさとバスルームに入って行った。
一方私はどうしていいかわからず、立ち尽くしていた。
すぐにバスルームから出てきた鷹哉にバスタオルを頭から掛けられる。
「冷えただろ?先風呂入って来いよ」
「さ、先に!?」
「なんだよ?早く入れよ!俺だって寒いの我慢してんだぞ!」
「あ…そ、そっかぁ!鷹哉先に入って!」
「駄目だ!小鳥が先に入れ」
「いつも意地悪なくせに優しいと変だよ!」
「この状況でふざけられるかよ!早く入れって風邪ひくぞ!」
「あう…じゃあ!一緒に入る…?なんちゃって…」
「……別にいいけど」
え……ここは馬鹿!って言うところじゃないの!?
「……俺そっちで脱ぐから、小鳥脱衣場で脱いだらタオル巻いて先入ってろ。俺もすぐ入るから」
「う、うん…」
タオル巻いてか…良かった…
脱衣場で浴衣を脱ごうとするけど…帯が!手がかじかんでうまく取れない…
「鷹哉ぁ…あの…」
「どうかした?」
「帯取れなくて…取ってぇ…」
呼ぶと上半身裸の鷹哉が来て、ドキドキしてしまった…。
鷹哉は私のきつめに巻かれた帯を上手に外してくれる。
「…ったく…本当、小鳥は妹気質だよな…治樹が甘やかす気持ちわかるけど…」
「どういう事ー?」
「……今の話はスルーで…取れたぞ」
「ありがとう!はぁ!楽になったー」
鷹哉なんとなく元気ない?
いつもみたいに意地悪してこなくなったなぁ。