[BL] ずっと君の側に

「他には、聞きたいことある?」


「じゃあ、嫌いなこととか」



考えながら、抱きついていた手を俺から話して、普通に座った。



「そうだな、人を傷つける行いかな。
いじめとか大嫌い。
面白いとか暇潰しとかそのくらいの事で人生、棒に触れちゃう事をわかってない頭の悪い奴らは嫌いかな」



次の質問、どうしよう。

王道的な質問……。



「好きな食べ物とか」


「和菓子かな、特に苺大福」



何か、可愛い。

 

「あぁ、それと、もうひとつあった。
政晴の事も――」



俺のことも食べちゃうの?



「さっき、甘噛みの許可も貰ったし」



俺文字どおり、食べられるのかな?



「嫌いな食べものは?」


「刺激物。
辛過ぎたり、苦過ぎたり、酸っぱ過ぎたり
するものは苦手だ」


「甘いのは平気なんだ」


「俺、結構甘党だぞ」



千歳、可愛いところあるんだ。



「あとは、趣味とか」


「料理を作ること。
あとは、歌うことかな」


「歌うこと?」


「うん、親父の影響なんだけどな。
歌手もしてるんだよ、親父」



そう言えば、千歳から家族の話聞いたことなかったな。



「千歳の家族ってどんな人なの?」


「俺の家は、いわゆる芸能一家なんだ。

親父は、俳優であり歌手
母さんは、モデル出身の女優
一番上の姉は、モデル
二番目の姉は、歌手
そして、俺がいて――
妹は、ダンサー
その下の妹は、女優

あとで聞いたけど、
祖父は、演出家
祖母は、有名な舞台女優

そう言う風に聞いてる」


「そうなんだ、見事に女系だね」


「あぁ、小さいときは、5人姉妹とか言われて、全員女だと思われてた。

千歳っていうのも、中性的な名前だし、
女顔だったから、さらに間違えられるし。

姉貴たちは、俺を着せ替え人形扱いだし、
妹達が居るのにも関わらず、女物を――、
フリルがフリフリとしたあんな服を――」



多分、着せられたのかな。

相当嫌だったみたいだ。


別の話題にしたあげた方がいいかな?



「千歳は、どうして、役者やろうと思ったの?」


「親父の舞台を観に行ったんだ。
新撰組を題材とした舞台だったらしい。

そこで、殺陣を見たんだ。
いつも、優しい親父の顔は別人のように険しい顔をしていた。

その舞台を見て、俺の中では、
優しい親父からヒーローで格好いい親父に
印象は変わってた。

それで、俺も、あんなに格好いいヒーローになりたいと思った。

それから、今の事務所のオーディションを受けて、合格して、小一の時にデビューした」



そうだったんだ。



「千歳は、家族で仲が良いんだね」


「まぁ、そうだな。

両親は、親バカ、愛妻家、おしどり夫婦として有名だからな。
それに、理想の夫婦ランキングに
結婚してから、5位以内ランクインしてる。

それが、家族に伝染してるんだろうな」


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