桜舞い散るとき、キミは涙する

「あはは……。
その……、大和君も塾とか勉強で忙しいし、私もバイトがあるから、次いつ会えるかは…… ちょっと……」

「はぁっ!? いつ会えるかわかんないって……。
あんた達、最初っからそんなんで本当に大丈夫なの?」

「だ、大丈夫……、だといいなぁ……」


苦笑いを浮かべる私に、佳奈が頭を抱えながら更に深いため息をつく。


「まぁとにかく。実紅のこと応援してるから。
秀才君ちょっと変わった人みたいで大変そうだけど、本気で好きなら頑張んなよ」

「う、うん! ありがと、佳奈」

「あ~……。それにしても心配だわ」


その後も『心配だ』を連呼し続ける佳奈。


昨日も大和君に褒められたりして、割といい雰囲気だったし。

きっとこれからも、大丈夫…… だよね……。


ふつふつと湧き上がる不安を、無理矢理心の奥に押し込める。


だけどこの後まさか、本当に佳奈の『心配』が現実のものになるなんて。


この時の私には、知る由もなかったんだ──……
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