この恋が罪だとしても



「これからは、今まで一人にした分、お前がどんなに俺を拒絶しても、守るって約束する」


泉くん……。

その気持ちを、素直に受け入れてしまえたら……どんなに幸せか。

なのに、どうして……自分の罪が忘れられないの。


「次は、目が覚めてる時に伝える。それまで……待っててくれ」


そう言って、頭に何かが触れた。

それは、柔らかく触れるだけの温もり。

それが何かは分からないけど、たまらなく泣いてしまいそうだった。


「また明日な、雨音」


そう言って離れていく体温に、我慢出来ず涙が溢れた。

――ガラガラガラ……。

そして、扉が閉じると同時に、私は瞼を持ち上げる。




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